神奈川県川崎市議会議員   民主党川崎市議会議員団

伊藤ひさし

2008/ 5 月の記事

尻手黒川線の世田谷町田線までへの接続工事の現状について  

(はじめに)

34_011.jpg このテーマは、昨年のトピックス(2007年8月29日付け)でも取り上げました。
川崎方面からの尻手黒川栓が山口台で行き止まりとなっていることから、片平や黒川方面へ通過するだけの車両も新百合ヶ丘駅に迂回しなければならない事から、新百合ヶ丘駅周辺の渋滞の一因にもなっています、新ゆり渋滞に日々悩まされている麻生区民にとって、山口台から直線で世田谷町田線にこの尻手黒川線が抜けることは、非常に関心の高いものと思います。
昨年の状況では、平成20年度の完成を目指して進めてきたものが21年度になる見込みとのことでしたが、現在のところもそれは変わっていないようです。
そこで、現在どの程度工事が進んでいるのか、連休明けの5月7日に現場周辺の状況を見てきましたのでレポートさせていただきます。

34_02.jpg spacer.gif 前回のレポートでは造成中だった山口台の現場です。左右の擁壁も完成しています。
34_03.jpg 山口台から見た現場の反対側です、手前に見える道路は旧道の新百合ヶ丘駅から柿生駅に抜ける道で寿司屋の寿司信さんのお店の横になります。前回は鉄筋だけっだた橋脚が完成しています。
34_04.jpg 前の写真と同じ場所から振り返り、片平方面を見たところです。これが小田急線を跨ぐ橋脚となります、一番目の橋脚の手前に小田急線が走っています。
34_05.jpg 上の写真と同じ現場を、もう少し高い位置から見た写真です。橋脚部分が、はっきりと形を現してきています。
34_06.jpg 世田谷町田線との接合点になる、片平の中古自動車買取専門店の前から山口台を見たところです。
34_07.jpg その場所から、世田谷町田線の一本、麻生川側に降りたところからの写真です。畑の横に橋脚が作られていました。

(余談)
北京オリンピックの建設資材調達ラッシュの関係で、この橋梁上部に乗せる道路面部分のコスト・納期などに影響が出てきているようです。こんなところにまで、北京オリンピックの影響が出ているとは思いませんでした。

2008年度健康福祉委員会視察その1

(はじめに)

年度が2008年度となり、五つある常任委員会のメンバーも入れ替わりました、伊藤ひさしは昨年までの市民委員会から健康福祉委員会への所属となりました。
今年度の健康福祉委員会の委員長は同じ麻生区選出の尾作議員であります、一年間委員長のもと重要な健康福祉の案件について審議していくことになります。
そんな中で、さる5月の12日、13日にかけて広島市と尾道市の健康福祉関連施策と施設の視察が実施されました。
この、その1では広島市での視察の報告をさせていただきます。

広島市視察項目
(1)広島市の障害者の雇用促進のための取り組み
(2)広島市総合リハビリテーションセンター

広島市の障害者の雇用促進のための取り組み概要)

広島市役所にて、広島市健康福祉局障害自立支援課より、事業者(広島市内の企業)に対する障害者雇用促進の取り組みについて説明を受けました。
1.障害者合同面接会の実施
2.障害者雇用推進事業者の認定・公表及び同事業者に対する受注機会の拡大
3.企業に対して障害者雇用の意識啓発を実施
4.指定管理者の選定における評価において障害者雇用の状況を考慮
5.建設工事の入札における総合評価方式の評価において障害者雇用の状況を考慮
6.中小企業融資制度において障害者雇用支援資を設置
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(障害者の雇用促進のための取り組みの詳細)

1.障害者合同面接会の実施
障害のある求職者を対象にして、県立総合体育館を利用して、障害者の雇用を予定している事業者のブースを設置し、個別面接を実施し就業に結びつける。
平成15年度から毎年実施しており、若干の減少傾向が見られるものの、採用者数は15年度の80人から51人(16年)、51人(17年)、59人(18年)、44人(平成19年度)の実績があり、参加企業は毎年90社前後となっている。

2.障害者雇用推進事業者の認定・公表及び同事業者に対する受注機会の拡大
障害者を多数雇用する事業者を「障害者雇用推進事業者」と認定し、公表している。 この認定事業者に対しては、物品購入等に関する受注機会の拡大が図られる。
認定には障害者の雇用率が重要なポイントとなり、法定雇用率が1.8%であるのに対して、この認定要件では倍の3.6%が必須となっています。
受注機会の拡大の内容は、指名競争入札及び随意契約において、障害者雇用推進事業者を優先的に指名・選定するように努めることとしており、その対象となる契約の範囲は、物品の購入及び借入れ・製造の請負・役務の提供・工事の請負・その他本市が締結する契約となっています。

3.企業に対して障害者雇用の意識啓発を実施
広島市長名で各企業の事業所責任者あてに「障害者週間」のご案内及び障害者の雇用促進のお願いについて」という文書を発行し送付している。

4.指定管理者の選定における評価において障害者雇用の状況を考慮
指定管理者を選定するうえで、障害者雇用の状況を基準としている。
欠格事項のひとつとして、「障害者の雇用の促進等に関する法律に基づく障害者雇用率が達成されておらず、且つ障害者雇用納付金も滞納している場合」という条件が付加されている。
また、加点項目として、障害者雇用率が1.8%を超えて2.7%未満で4点加点で最大3.8%以上では10点加点としている。

5.建設工事の入札における総合評価方式の評価において障害者雇用の状況を考慮
平成19年度建設工事に係る入札・契約制度の改善についての中で、企業の信頼性や社会性を評価する指標として、障害者雇用の状況もISOの認証取得の状況などと並べて評価項目として新たに追加し、より多面的な評価を行うこととしている。

6.中小企業融資制度において障害者雇用支援資を設置
平成20年度から、障害者の雇用促進や障害者が働きやすい職場環境作りに積極的に取り組む市内中小企業を支援する目的で障害者雇用支援資金(特別融資)を設けた。

(広島市総合リハビリテーションセンターについて)
広島市総合リハビリテーションセンターは、生活習慣病に起因する脳血管障害などの疾病や交通事故等に伴う脊髄障害などにより増大する中途障害者のリハビリテーションニーズに等に対応するために整備されました。
相談・評価から医療・訓練。就労援助までのリハビリテーションサービスを一貫した計画のもとに提供することにより、中途障害者等の社会復帰を促進するそうです。
また、地域リハビリテーション活動の拠点施設として、障害者の地域における生活の再構築・定着の支援も図っていくことができます。
こうした、観点から従来は分散していた、身体障害者更正相談所(総合相談部門)、リハビリテーション病院(医学的リハビリテーション部門)、自立訓練施設(社会的・職業的リハビリテーション部門)が一体的に運営される施設となっています。

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(広島市総合リハビリテーションセンターの構成・概要)

・身体障害者更正相談所(総合相談部門)
機能:相談、医学的・心理学的・職能的判定、地域リハビリテーションなど
・リハビリテーション病院(医学的リハビリテーション部門)
病床数:100床(回復期リハビリテーション病棟:50床、一般病棟:50床)
機能:障害の改善、機能向上のための理学療法、作業療法、言語聴覚療法、心理療法等の
各種リハビリテーションの実施による身体機能の再構築
・自立訓練施設(社会的・職業的リハビリテーション部門)
定員:自立訓練(機能訓練)60人(うち施設入所支援50人)、短期入所5人
機能:障害の克服、社会的自立の促進のための日常生活活動訓練、IT訓練、歩行訓練、就労
適応訓練などの実施や、コミュニケーション手段の習得、余暇活動技術の習得などによる
生活スタイルの再構築

概要
面積:約3.9ha
構造:鉄筋コンクリート造り2階建て(延床面積:13,364㎡)

開設時期
平成20年  3月3日 身体障害者更正相談所移転・開設
4月1日 リハビリテーション病院(外来・回復期リハビリテーション病棟:50床)、
自立訓練施設開設
7月1日(予定) リハビリテーション病院(一般病棟:50床)開設

施設整備事業費
約105億円で、そのほとんどは起債(96億5千万円)としている。

31_03.jpg 病棟の屋上に整備された庭園
     
31_04.jpg   義足などの研究を行う、リハ工学研究室
     
31_05.jpg   開設したばかりの病棟は、明るく清潔感が溢れていました。
     
31_06.jpg   自動車の運転訓練を行う装置。
     
31_07.jpg   浴室などの手すりの高さをシュミレーションする装置
     
31_08.jpg   流し台やガス台の高さが調節できる台所

正面玄関にて

2008年度健康福祉委員会視察その2

(はじめに)

さる5月の12日、13日にかけて広島市と尾道市の健康福祉関連施策と施設の視察が実施されました。
その1では広島市を、その2では尾道市での視察の報告をさせていただきます。

尾道市視察項目
(1)公立みつぎ総合病院について

32_011.jpg (尾道市みつぎ町の概要)

みつぎ(御調)町は、平成17年に尾道市と合併して、尾道市御調町となりました、位置的には広島県の南東部にあたり東西16Km、南北12Kmの農村地帯であります。

平成18年8月の在宅高齢者実態調査によれば、人口は7,934人、65歳以上の高齢者数は2,340人、高齢化率29.5%であり、25年後の全国の姿を先取りしている町です。

こうした状況から、高齢者問題はみつぎ町にとっては待ったなしの問題であり、高齢化の進展に併せて要介護高齢者、特に寝たきり高齢者も年々増え続けてきたことから、全国にさきがけて昭和49年(1984年)より病院を核とした地域包括ケアシステムを構築してきたそうです。

(寝たきりの多い町から少ない町へ)

視察の冒頭に、みつぎ町が行ってきた取り組みなどを編集したビデオで説明を受けました。
昭和49年の地域包括ケアシステムの構築と併せて、在宅ケアや「寝たきりゼロ作戦」を推進し、また「福祉の町」宣言を行い、長寿を喜び合える明るい活力に満ちた街づくりを進めてきたわけですが、昭和40年代では非常に寝たきりが多い町でありました、この寝たきりを減少させるための取り組み、保健・医療・福祉・介護のネットワークの現況について説明をうけました。

みつぎ町の在宅老人と在宅寝たきり老人の推移を数字で表すと、在宅老人数は昭和55年から平成18年まで右肩上がりで増加しており、S55年の1,479人からH18年の2,340人となっています。 これに対して、在宅寝たきり老人の比率は昭和55年の3.8%から昭和62年には0.8%にまで急激に減少し、平成18年で1.1%と1%前後をキープしている状況になっています、すばらしい結果だと思いました。

この核となってきたのが、病院事業管理者の山口氏であり、公立みつぎ総合病院であります。それまで役所の中に置かれていた老人医療・福祉関係の行政部門も病院内の事務所内に取り込むことによって、保健・医療・福祉・介護のシームレスなネットワークを構築、患者のニーズを満足させると、同時に効率的な運営で公立病院でありながら昭和51年以来ずっと黒字決算を確保しています。

32_021.jpg 公立病院では珍しい、ホスピス(緩和ケア)病棟。がんなどで治療困難な患者さんに、痛みの緩和、精神的不安の軽減、日常生活への支援を行っています。病床数6に対して、看護士10人、スタッフ20人、ボランティアスタッフ30人以上と厚い体制が築かれていました。
32_031.jpg ホスピス(緩和ケア)病棟に設置されているベランダ。もちろんバリアフリーになっています、天気のよい日は車椅子のままベランダに出て、ふるさとの山々を見渡すことができます。
(尾道市公立みつぎ病院の施設概要)
・敷地面積 18,489㎡
・建物延床面積 16,438㎡
・構造 鉄筋コンクリート造  地上7階、地下1階
・職員宿舎 1~4号館 全63室
・診療科目 内科、循環器科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、産婦人科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、精神科、放射線科、リウマチ科、リハビリテーション科、歯科
・病床数 一般病棟176床、亜急性期病棟10床、回復期リハビリ病棟30床、緩和ケア病棟6床、療養病床18床計240床
・職員数 587名
・関連施設
保健福祉総合施設・・・・・・・・ 介護老人保健施設「みつぎの苑」
特別養護老人ホーム「ふれあい」
グループホーム「かえで」
ケアハウス「さつき」ディサービスセンター
附属リハビリテーションセンター
福祉人材研修センター
訪問看護ステーション
介護予防センター
居宅介護支援センター
ホームヘルパーステーション
いきいきセンター
御調保健福祉センター
北部地域包括支援センター
32_041.jpg 病院内にある、行政部門の窓口。手前は国保介護福祉係と保健福祉係。たとえば、本市では病院・区役所・地域療育センターといった複数の窓口を訪れなくてはならない手続きが、病院内ですべての手続きが行えるようになっています。
32_051.jpg 病院から車で5分の場所にある、保険福祉総合施設の案内図を前に施設長から説明をうけました。オレンジ色の部分が介護老人保健施設「みつぎの苑」。緑色の部分が附属リハビリテーションセンター。大きなピンクの部分が特別養護老人ホーム「ふれあい」。水色の部分がグループホーム「かえで」。

オレンジと緑に挟まれたピンクの部分がディサービスセンター

左のすみれ色の部分がケアハウス「さつき」。

潤沢な敷地の中にそれぞれの施設が機能的に配置されています。

公立みつぎ病院とこれら保健・医療・福祉サービスを一体的に提供する総合施設として、それぞれの施設の機能が効果的に発揮できるよう相互に連携し、「地域包括ケアシステム」を構築しています。

32_061.jpg 附属リハビリテーションセンターでは、併設する各施設の入所者や利用者のリハビリも行っています。
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